渡辺謙さんの奥さんにして、元辻仁成の妻の南果歩さんですが、
その出自について気になる情報がネットを駆け巡っています。
と言っても大分前に本人がカミングアウトしていたようなので、
今回はそれに関して簡単にまとめてみたいと思います。
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南果歩はのプロフィール
名前 南果歩(みなみかほ)
生年月日 1964年1月20日 52歳(2016年12月現在)
職業 女優
出身 兵庫県尼崎市
血液型 A型
学歴 桐朋学園大学短期大学部卒
事務所 ホリエージェンシー
地元の尼崎高校卒業後、
桐朋学園大学短期大学部へ入学。
同大学は音楽や演劇方面に力を入れているので
音楽家や女優などを多数排出しています。
有名なところでは大竹しのぶさんや高畑淳子さん、
真野響子さんらが卒業しているようですね。
案の定、南さんは同大学の演劇科へ所属、
つまり女優になるために上京したのでは
ないでしょうか。
1984年-大学在学中にオーディションを勝ち抜き
映画「伽椰子のために」でデビューしています。
内容は在日韓国人の青年と日本人の少女との恋愛物。
原作は樺太出身の李恢成(りかいせい)、監督に
一部からは(何を隠そう私だ)見ているとすぐ眠く
なると定評がある小栗康平。
この経緯が関係していたのか、ネットが普及してから
しばらくの間、「彼女は韓国籍、朝鮮籍では」なんて
ささやかれていたようです。
佐伯伽椰子について
最近は佐伯伽椰子というキャラクターの登場により
伽椰子と聞いてもホラー映画を連想する人がいるかも
しれませんが、歴史をちょっとかじった人は昔朝鮮半島の
南部に存在した伽耶諸国の事を思い出すのではないでしょうか。
(ちょっと漢字は違うようですが)
因みに佐伯伽椰子も朝鮮とゆかりのある設定なのかと思い、
佐伯氏の出自について調べたのですが、
天孫降臨の時に彦火瓊々杵尊を先導した天押日命(あめのおしひのみこと)を祖とし、
大伴室屋の時に大伴氏から別れた神別氏族である。ウィキペディアより
天孫降臨、つまり神話の中での話ではありますが、
それによると渡来系ではなく土着の豪族だったようです。
南果歩さんが出自を告白
http://tvtopic.goo.ne.jp/kansai/program/nhk/28131/149210/
2012年12月24日(月) に放映された(NHK総合大阪制作)
南果歩〜波乱の南一族・1300年の絆〜
という番組で詳しくそのルーツが描かれています。
それによると、母親が韓国人という事で在日2世の果歩さん。
つまり今から約4年前に在日韓国人の家庭で育った事を
告白していたようです。
(不思議な事に父親についての情報はなし。ひょっとして番組内で
触れているのでしょうか?)
ではそれ以前に出自を告白していたのかと言うと、
どうも微妙なようです。
その鍵を握るのは前述した小栗康平氏。
当時彼へ取材したという元北海道新聞の記者のブログには
事の経緯が詳しく記載されています。
ヒロインの伽椰子のキャストがなかなか決まらなかったことについて、小栗監督はこんなことを言っていました。
あるとき、一風変わった子がオーディションを受けにきた。まだ高校生で素人だったが、在日朝鮮人夫婦に育てられる日本人少女伽椰子の設定にふさわしい雰囲気をもっていた。多分在日コリアンだろうと直感した、といいます。それが南果歩だった。
先日のテレビ番組によると、撮影当時、南さんは韓国籍から帰化した直後で、自分の出自について大きな過渡期に立っていたといい、「伽椰子のために」への出演はそれからの生き方を決定した瞬間だった。
http://makanangin.at.webry.info/201301/article_9.html
帰化
私はNHKの番組を見ていないので確証はないですが、
ネットにはこのオーディションを受けるために日本へ
帰化、あるいは高校時代に帰化したともあります。
元記者のブログには「自分の出自について大きな過渡期に立っていた」
とあるので、この映画の出演を機に日本人の女優としてこれからの
人生を生きていこうという決心をした、とも考えられますね。
さらに同元記者のブログでは
連載記事を書いた当時、小栗監督から聞いた南さんの出自について、彼女自身が一般に公表しているかどうかは知らなかった。伽椰子を演じる上で彼女の出自が大きくかかわっているだろうことは間違いないと思ったが、それを文中で触れることはやめました。彼女とコンタクトを取って許可を得る時間がありませんでした。
と述べているので、やはりデビュー当初は
どうも出自を明らかにはしていなかったようです。
もっとも、あえて明らかにする必要もないのでしょうが、
ネットが普及してからはそのような出自に関する話題は
少なからず人々の関心を惹くので、結果、様々な憶測や
作り話が勝手に流布してしまい、それに歯止めをかけると
いう意味でもNHKの番組はかなりの貢献をしたのでは
ないでしょうかね。
渡来系氏族と脱亜論と敗戦
出自云々についてですが、大昔は先進国である
朝鮮半島の国々(特に百済)から技術者や学識者が
日本へ渡ってきて住み着いたり、天皇陛下の「ゆかり発言」
等からも、厳密に言えばいわゆる血のルーツで優劣を判断
するのはあまり意味をなさないような気もしますが、
それにしても意識の奥の方ではやはり気になって
しまいますよね。
何故出自を公表するのにデリケートにならざるを得ないのか?
原因はおそらく「脱亜論」にあるのでしょうが、
その後日韓併合~日本の敗戦、そしてそれに付随する
歴史認識が戦勝国の有利になるように誘導され、
以後表立って歴史を再検証しようとすると
一部から歴史修正主義者というレッテルを貼られしまい、
論理的な議論が出来なくなったと。
そんな西洋コンプレックスと歴史の再検証が出来ない
空気が絡み合っての不満が出自をタブー視する風潮を
形成したと考えれば、この問題は一朝一夕で
解決できそうにもないような気はします。
以上南果歩さんの国籍についてでした。