本日情熱大陸にて三宅純さんという方が特集されます。
彼が手がけた、リオ五輪の閉幕式で流された日本国歌「君が代」が、
神アレンジとして話題になったそうです。
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一体彼のどこが凄いのか?
調べてみました。
Contents
三宅純のプロフィール
名前 三宅純
出身地 京都府生まれ鎌倉育ち
生年月日 1958年1月7日 59歳(2017年1月現在)
職業 作曲、編曲家 音楽プロデューサー トランペット奏者
学歴 バークレー音楽大学
高校から大学時代
高校時代からプロとしてライブ活動をしていたという事ですので、親の影響で音楽を始めたんでしょうかね。
高校卒業直前(1976年頃)、尊敬する日野皓正(ひのたるまさ・1942年生まれ74歳)というジャズトランペット奏者の元を訪ね、彼の推薦でかの有名なバークリー音楽大学へ入学します。
http://astand.asahi.com/より
日野さんは1975年(三宅さんが17歳の時)にはアメリカに活動の拠点を移していたという事なので、「彼が渡米するな俺も…」もしくは、日野さんがアメリカに渡る直前に、「アメリカにこないか」と、彼から誘われた可能性もありそうですね。
大学は卒業?
同音楽大学の卒業生についてですが、ウィキペディアを見ると、古くは渡辺貞夫やミッキー吉野、最近だと有名なところでは上原ひろみ(59歳のドラマーと64歳のベースを引き連れ、殺人的なスケジュールで全世界を回っていましたが、やはりというか、ベースのアンソニージャクソンにドクターストップがかかったみたいで日本ツアーは代役で行ったとか。私も彼女の音楽は大好きですが、ライブを見に行く暇がない;;)等が卒業しています。
http://natalie.mu/より
ウィキの卒業生の欄には三宅さんの名前が記載されていなかったのですが、中退してしまったのか、それとも記載漏れなのかはわかりませんでした。
帰国
在学中には自身でグループを結成し、ボストンやニューヨークなどで活動。1981年には作曲コンクールのジャズ部門で1位を獲得。
同年帰国。以後ジャズミュージシャンとして活動する傍ら、数多くのCM音楽等を手がけます。
アルバムについて
これまでに14枚のスタジオアルバムを発表。
その他数多くの映画のサウンドトラック、舞台音楽、そしてアーティストの作曲や編曲、プロデュースを手がけています。
有名なところでは美空ひばり、佐藤隆、中森明菜、柳葉敏郎、平沢進、ラルクアンシエル等とも仕事をしていますね。(ラルク以外1980年代ですが)
音楽性
ジャンルはジャズ。
それを軸にして、クラシック、エレクトロニカ、ブルガリアンボイス等の要素を取り入れた、いわゆるボーダーレスの音楽を手がけているようです。
ブルガリアンボイスを取り入れているものの、日本人に馴染みやすいメロディーに仕上がっていますね。パッと思いつく例では菅野よう子が手がけたロードス島戦記のオープニングのような、欧州の民族音楽からの影響が色濃く出ている音楽でもありますね。
他ジャンルで活躍
その他にも奇才、アートリンゼイとのコラボをしていましたが…
こちらはマイルドな仕上がり。
対してこちらはアートリンゼイと大友良英(高校時代からフリージャズを演奏していた)とのコラボライブの様子ですが…
人によってこうも違うという。
三宅純のどこが凄いのか?
彼の凄さはどこにあるかというと…
ジャンルの垣根を超え変幻自在に相手のよさを引き出しつつ、自分の個性を盛り込み、商業的な聴きやすさにまで昇華するところにあるのではないでしょうかね。
裏を返せば「クセがない」とも言えますが、そのルーツは1980年代に膨大な数の商業音楽、つまりCMソングを手がけたところにあるのではないでしょうか。
君が代のアレンジの何が凄いのか?
こちらが三宅さんが手がけた君が代。
正直攻殻機動隊「イノセンス」のサントラを思い出しました。(その音楽を手がけているのが川井憲次さんという方。1957年4月生まれなので、学年としては一緒!)
無国籍感漂う中にも聴きやすさをきちんと残しています。
個人的にこのアレンジで凄いと思った点は、音楽の革新性うんぬんというよりも、国歌にここまで大胆に手を加えるという事に対する驚きであったり、200カ国以上の人間が耳にする事を考慮した上で、いかに日本というものをアピールするかという点、つまりは音楽を外れたところにあるのかなと思いました。
富士山、芸者、忍者、寿司、というわかりやすさを全面に出さず、あえてこのような手法に打って出たと。
全世界が注目する中で、普遍的な音楽を模索しつつ、独自性を出す、それをやってのけたところに評価を見出すというのもアリなんじゃないですかね。他国の文化を受け入れる事に秀でた日本の風土があってこそ、ともいえるのでしょうけれども。
以上三宅純のどこが凄いのか?
についてでした。
余談ですが、以下の動画は外国人が日本をイメージして、ステレオタイプな曲を作るとこのようになるという典型的な例。
作曲:ジェリーゴールドスミス
映画トラトラトラのメインテーマから
oh! fujiyama!