パリで行われていたボルダリング男子決勝で楢崎智亜選手(20)が日本人として初の優勝を飾りました。
女子が強いというイメージはあったのですが、実は日本はこの分野で強豪国扱いされているとか。
野口啓代さんは2014-2015年の連続でワールドカップ年間優勝を果たし、情熱大陸でも取り上げられたので知っていましたが、楢崎選手のほうは知りませんでした。
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という事で自戒の意味をこめて楢崎選手についてまとめてみました。
Contents
楢崎智亜のプロフィール
https://climbing-au.jpより
生年月日 1996年6月22日 20歳(2016年9月現在)
出身地 栃木県
身長 170cm
学歴 宇都宮北高等学校 卒業
幼少時に器械体操をやっていて、小学5年生の時にお兄さんの影響で近所にあるジムでクライミングを始めたという事です。
おそらく親もスポーツをやっていたと思われますが、そのへんの情報はなし。
高校卒業後にプロへ。
プロになりたての頃は順位を気にしすぎてしまい、大会出場が嫌になったとも語っていましたが、先輩やコーチと話し合っていくうちにプロへの自覚が芽生えてきたそうです。
まだ20歳と若いせいか、そのスタイルは
「常に攻めること」
だそうです。
歳を重ねると体力の低下とともに、精神的、物理的にいろいろと守る物が多くなってしまうのでこれは大いに見習いところですね。
2020年の東京オリンピックではメダルを獲得したい、と意欲を燃やしていました。
スポーツクライミングについて
ここでスポーツクライミングについて簡単に説明します。
人工壁を利用したクライミング競技には、リード、ボルダリング、スピードの3種目があります。
リード種目
高さ12m以上の人工壁を制限時間内に登る競技。ロープ使用。
競技中に反則や落ち場合に競技は中断。それまでの点数で順位を競う。
http://www.gravity-research.jp/より
ボルダリング種目
高さ5mの人工壁に複数の課題を設け、制限時間内で登る。
制限時間内なら何度でもアテンプト(最初からやりなおし)出来るというもの。
http://www.otonanomana.net/より
スピード種目
用意されたコースをいかに早く登るかを競う。
※スピードは日本ではあまり普及していないとの事。
http://fineplay.me/より
成績
プロ3年目の楢崎さんですが、成績は以下の通り。
世界選手権 ボルダリング 2016 優勝 フランス
クライミング・ワールドカップ 2016 (競技種別:ボルダリング) (2016)
重慶大会 優勝 ナビムンバイ大会 2位 インスブルック大会 2位 ベイル大会 2位
クライミング日本選手権 3位 (競技種別:リード) (2016)
全日本クライミングユース選手権 優勝 (競技種別:ボルダリング) (2015)
クライミング・日本ユース選手権 優勝 (競技種別:リード) (2015)
クライミング・アジアユース選手権 プトラジャヤ大会 優勝 (競技種別:ボルダリング) (2015)
クライミング・アジアユース選手権 プトラジャヤ大会 3位 (競技種別:スピード) (2015)
第10回 ボルダリング・ジャパンカップ 3位 (競技種別:ボルダリング) (2015)
https://climbing-au.jp/より
世界選手権の前にもワールドカップ(重慶)で優勝したという実績があり、世界規模の大会ではこれで2連覇という事になります。
優勝の感想
試合後のインタビューでは
「今までで一番うれしい。(世界選手権優勝は)日本人ができなかったことなので、すごく自信になる。東京五輪は次の大きな目標。金メダルを狙いたい」
と語っていました。東京オリンピックの時は24歳ですので、金メダルも大いに期待できそうです。
クライミングの女王
女子のほうを振り返ってみると、クライミングの女王と呼ばれている野口啓代選手(27)や、
https://climbing-au.jpより
次世代の野口生萌選手(19)なども目覚ましい活躍をしているので、
https://climbing-au.jpより
クライミングのオリンピック種目選出は日本にとっては願ったり叶ったりという事でしょう。
なかなか一般的にテレビ放映されなかった競技ですが、このように日本人が目覚ましい活躍をみせる事により、これから注目度が高くなりそうなので、是非とも注目して行きたいところですね。
以上、日本人選手の益々の活躍を願って終わりにしたいと思います。