本日発売の週刊フライデーと朝日デジタルが同時に警察庁キャリアの不倫をスクープし、世間を騒がせています。
それらの記事によると、警察庁のキャリア男性A氏が会社経営者の女性と仕事を通して知り合い不倫に発展。
さらに、親密になった警視長は伊勢島サミットに関する警備上の機密情報も彼女へ漏らした可能性もある…という事で、かなりの大スキャンダルに発展しそうな予感。
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今回は二人の馴れ初め等について調べてみました。
警視長とは?
警視長とは、日本における警察の頂点にある警察庁という組織の中で、上から四番目に偉い人の事をいいます。
1.警察庁長官(階級外)
2.警視総監
3.警視監
4.警視長
人数は1,2がそれぞれ1名で、下るに連れて人数も増えていき、警視監、警視長は数十名ほどずつ存在しているようです。
因みに初代警察庁長官は斎藤昇氏で、戦後の有名な下山事件当時に活躍した人物です。
警察庁と警視庁は違う
ざっくり言うと、警察庁とは全国の警察組織を管轄する組織であり、警視庁とは東京都を管轄する警察組織、という事になります。(実は私もしばらく混同してました。)
警察庁の下に警視庁(東京)埼玉県警察(埼玉)大阪府警察(大阪)…以下都道府県ごとに配置されている各警察が続くと。
つまり、今回不倫をしたA氏はかなり偉い人、なわけです。
この辺を理解すると、今回の件がかなりマズイ出来事だという事が分かるのではないでしょうか。
阿武孝雄のプロフィール
名前 阿武孝雄(以降A氏とします)
年齢 44歳
学歴 京都大学法学部卒業
配偶者 有り 三人の子供の父親
1995年-警察庁へ入庁。
北海道の公安第一課長、神奈川県警の外事課長などを務め
2011年-島根県警警務部長(県警ナンバー2)に就任
2012年-警察庁交通規制課理事官
2016年8月-刑事局組織犯罪対策部組織犯罪対策企画課犯罪収益移転防止対策室長(警視庁交通総務課長)というエライ長い肩書の役職に就任し、マネーロンダリング等を取り締まっていたようです。
将来は警視総監候補の一人とも言われるほどの人物とか。
フライデーにはいかにもヤリ手といった感じの渋い面持ちの顔と、ここには書けない破廉恥な格好をした画像が掲載されていましたが、これで完全に警視総監への道は絶たれたのではないでしょうかね。
馴れ初めは?
今回の不倫相手と言われているBさんとの馴れ初めは2015年。
当時A氏は警視庁へ出向し、交通総務課長を務めており、対してBさんは警察へ事故防止のための反射板の材料を納品してる企業の役員を務めていました。
二人は仕事で名刺交換をし、そこからA氏の猛アタックが開始されます。
A氏は既婚者にもかかわらず、
「きみと結婚したい」
とBさんへ迫り、その甘言に釣られて関係を持ってしまいます。Bさんは30代で香里奈似という事なので、A氏も理性を失ってしまったのでしょうか。
それとも以前にも同様の手口で同様の事があったとか。
妙な性癖
実はA氏には変な性癖があったという事で(フライデー参照)、Bさんも内心ウンザリしていたとか。さらにデート費用は全て彼女持ち。それでも「結婚」という言葉に惹かれてしまった女性の性なのでしょうか、関係は続き、費やした費用は数百万円にのぼったと言います。
第三者からすれば騙されているようにしか見えませんが、彼女も相当結婚について焦りを感じていたのでしょうかね。それとも単なる面食い?
その後…
2016年、Bさんの経営する会社の業績が悪化した関係で、デート費用を出せなくなると言うとA氏の態度が悪いほうにころっと変わったといいます。
それでも結婚を信じて関係を続けていたそうですが…
何故バレた?
さて、今回何故不倫が発覚したのか?
朝日新聞によると、
本人からこの女性について申告があった
そうですが…
これは私の全くの憶測ですが、素行不良という事で以前から内偵対象にされていた可能性も高そうですね。(フライデーには警察庁関係者の言葉として、A氏のプロフィール等についての言及が記載されているので、リークと言えばリークと言えない事もないですね。)
余談ですが、内偵を題材にした小説に「ヒトイチ」というものがあるそうですが、内偵について詳しく知りたいという方は参考にしてみてください。(私は未読です)

不倫発覚までと発覚した理由?
不倫発覚までの経緯を時系列にまとめると
2015年-二人は出会う。
2016年2月頃-BさんにA氏が伊勢島サミットへ向けての準備方針等が記載させているノートを見せる。(この時Bさんはそのノートの写真まで撮っていたと、フライデーには記載されていますが、ちょっと不可解ですね。)
2017年2月6日-フライデー記者が路上でA氏を直撃。
2017年2月7日-警察庁長官官房付に異動。
2017年2月10日-メディア解禁。
長官官房付とは、次の役職へ異動するまでの待機ポストだそうで、つまりは事実上の更迭。
当然メディア側と警察庁との間にある種の談合があったとは思うのですが、これだけのスキャンダルが出てきた、と見るか、それともそれ以上のスキャンダルの発覚を封じるために下ネタで濁したと見るか。(それとも単に情報漏えいの件から世間の目をそらすため?)
なんとなくもっととんでもない事をやっていそうな気がしてならないですが…

例えば…
一橋文哉のオウム帝国の正体という本の冒頭で警察のお偉いさんの女性に関する不祥事の記述がありましたが、今回はそこまで深刻な状況へ陥ってないにしても、あれこれと想像を巡らせる余地はあるのかなと、
そのように想像が肥大化してしまいましたが、いかんせんフライデーと朝日の記述のみからの憶測なので、根拠薄弱と言わざるをえないのが正直なところ。
ただ、
少なくともそのような事態に陥る前に早めに手を打った、つまりオウムの時の教訓が生きたのかも? と考えるのはあながち的外れでもないでしょう。
ちょっと話を膨らませすぎた感はありますが。
警察の苦悩
今野敏(多分)の短編に、キャリア組の若者が地方の警察へ修行に出される話がありましたが、今回の件でその話を思い出してしまいました。
内容を簡単に要約すると、その地方へ配属された若者の趣味が実は女装で、それを必死に隠蔽しようとする周りのベテラン刑事の活躍を描いた…というもの。
今回もそんな困ったちゃんの処遇を必死に処理しようとしている上層部や現場の人間の苦労が透けて見えるような、そんな気がいたしましたが、相手は小説のような若手ではなく警視長ですからね、その扱いの慎重さは想像を絶するものがあります。
密約?
これまた私見ですが、本日発売のフライデーに、清水アキラさんの息子の賭博の件と同時に今回の件が出てきたということを考えると、裏の方でゴニョゴニョした可能性は大いにありえるし、テレビ欄を見ても今日のワイドショーは日米首脳会談とそのゴニョゴニョした件が多勢を占めているので、この件に関しては日教組のスキャンダル同様、あまり大騒ぎされないような気はしますが、これはこれで秩序を維持するという点からみれば、致し方ない事なのかもれませんね。