トルコリラ大暴落!理由は米大使館の逮捕への報復措置か?それとも…

大変です!トルコの通貨、トルコリラが大暴落しています!対円でもかなりの急落。

現在は多少持ち直したものの、日本時間の夜には8月の工業生産値が発表される予定ですが、予想値も前回よりかなり悪いという事で、さらなる下落が懸念されます。

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何故暴落したのか?

その背景には米大使館職員が逮捕された事に対し、在トルコ米大使館が非移民ビザ申請処理を中止するといった報復行動へ出た事があるとも言われています。

一体裏で何が起こっているのか?

調べてみました。

報復措置

エルドアン大統領

トルコリラに関するベストツイートとして、以下のようなツイートがありました。


この情報によると

米総領事館職員がトルコに逮捕される

米大使館が非移民ビザ申請処理中止

トルコも同じく非移民ビザ業務を中断

さらに、タイミング悪く

自由シリア軍を支援するイドリブ作戦を開始

という事で、これをトルコ国内危機と判断したアルゴリズムやら投資家が一斉にトルコ売りに走った模様です。

米総領事館職員が逮捕された理由

在イスタンブール米総領事館職員が逮捕された理由は、エルドアン大統領に批判的で現在は米国へ亡命しているギュレン師の支持者と当該職員が接触したため、と言われています。

ギュレン師

http://topics.smt.docomo.ne.jp/より

ギュレン師とエルドアン大統領は、かつて共に国を支えてきた仲だったのですが、いつの間にか仲間割れをしてしまい、現在ギュレン師は大統領から「テロリスト認定」を受けています。

二人の対立の詳細や、過去のクーデター騒ぎについてはこちらの記事。

トルコのクーデターの原因と失敗の理由とは?首謀者はギュレン師?

つまり前回のトルコでのクーデター騒ぎの背景にはギュレン師の影があり、そんな人物の支援者と米総領事館の職員が接触していたとなれば、これはエルドアン大統領にとっては心穏やかではないでしょう。

一方米大使館は

「私たちの職員に対する根拠のない疑惑は長年にわたる両国関係を損なう」

と、逮捕を根拠のないもの、と一蹴。

アメリカが対抗措置、トルコも対抗

この逮捕に対し、アメリカ側は

非移民ビザの発給業務を中断

という対抗措置を講じ、

対してトルコ側も、

トルコ国内の全ての米外交施設で非移民ビザ業務を中断

という、同じく対抗措置を講じ、トルコ側の米職員に対する逮捕の正当性を訴えています。

まさに泥沼。

イドリブ作戦

イドリブ作戦とは、トルコと国境を接するシリア-イドリブ県のイスラム過激派を相当する作戦。下の図の左上のピンク(シリア反政府勢力)~赤(ヌスラ戦線・現シリア征服戦線)の地域がidlib県です。

イドリブ県といえば2015年に同地域でジャーナリストの安田純平さんが、(当時)ヌスラ戦線に拘束されたと言われていた事でも有名な地域であり、

さらに、2015年にはロシアの戦闘爆撃機su-24が領空侵犯をしたとして、トルコ軍のF16に撃墜された場所の近くでもあります。

相手はイスラム過激派?

不思議な事に各所の報道を見ても掃討の対象である具体的な組織名が明記されおらず、ざっと調べた限りにおいては産経新聞に「イスラム過激派」とあるのみでした。

2015年と、2年前のものではありますが、上の勢力図をみてもイドリブ県周辺には、クルド人勢力、シリア反政府勢力、旧ヌスラ戦線のみが見られますが、どうもこの地域内にもトルコにとって看過できない程のイスラム過激派(具体的にはISにか?)が紛れ込んでいるようです。

ISが弱ってきたので、あえてこのような表記にしているのかどうかは不明です。

まとめ

という事で、トルコ通貨の暴落の裏側には

・米総領事館逮捕及びその報復措置、及びトルコ側の再報復

・クーデターの再発懸念(裏でアメリカが糸をひく?)

・イドリブ作戦発動

・トルコとロシアとの連携強化の浮上=アメリカ離れの加速

があったようです。

「盆暮れ正月が一緒に来た」

のネガティブ版だと思えば分かりやすいかもしれません。

この暴落に関し、日本国内での反応は主に投資家筋から多く見られ、かなりの人が損害を被った模様です。

投資の際にはレバレッジに気をつけてくださいね。

以上、トルコ通貨の暴落に関してでした。

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