金正男氏の件で俄に脚光を浴びているVXガス。
かなり危険な薬物だそうですが、実はこれを使用した襲撃事件が、過去日本においても数件発生しています。
という事で、今回はそんなVXガスの危険性や、VXガスを使用した事件について調べてみました。
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ウィキペディアに詳しく書かれていますが、要約すると
・人類が製造した加賀物質の中で最も毒性の高い物質
・1950年代初期にイギリスで合成された
・揮発性は低く、無味無臭
・散布から1週間程度効果が残留
という事でした。
皮膚からも吸収されるという事で、防毒マスクでは防げない、という程危険なようで、今回それが空港で散布されたとなると、金正男氏の他にも同様の症状を訴え出た人が複数人出ている可能性もありますが、そのような報道は、私が探した限りでは見当たりませんね。
噴霧量にもよるのかとは思うのですが、ちょっとその点がひっかかりました。
さらに、水で洗っただけでは落ちないという事で、化学洗浄が必要ともいわれるほど厄介な物質だそうです。
イギリスでは1956年に化学兵器を廃止していますが、核兵器の情報と引き換えにその研究資料をアメリカと交換したとの情報があります。
つまり、表向きはこの2カ国のみがその製造方法を知っていたわけです。
1997年4月-化学兵器禁止条約が発効。これにより、VXガスの製造・保有が禁じられました。(おそらくおそらくオウム真理教による地下鉄サリン事件(1995年)の影響を受けてでしょう)
しかし、2015年の時点でこの条約に未署名の国があり、その中に北朝鮮の名があったと。
年配の方なら記憶にあるかと思うのですが、1990年代半ばに起きたオウム真理教に絡む一連の諸事件の中で、度々名前があがっていたのがVXガス。
オウム真理教はこのガスの合成を1994年の8月頃に成功させたと言われています。当時オウムの信者はロシアや北朝鮮等へ頻繁に渡っていたので、ノウハウはそのあたりから仕入れたのでしょうかね。
或いはオムウが独自で開発した技術が北朝鮮に渡ったとか。
そのガスを使用した事件は以下の通り。
1993年12月-池田大作創価学会名誉会長襲撃事件→警備員に見つかり防毒マスク外して逃走した犯人(新実智光)が重体に。
1994年10月-滝本太郎弁護士襲撃事件→若干視力が弱まる
1994年12月2日-駐車場経営者襲撃事件→61日間入院も一命はとりとめる
1994年12月12日-会社員襲撃事件→死亡
1995年1月-オウム真理教被害者の会襲撃事件→69日間入院も一命はとりとめる
ざっと調べた限りでは1993年から地下鉄サリン事件が発生した1995年までに、同教団はかなりの数の事件を起こしています。
因みに計画のみに終わっていますが、
1995年1月には幸福の科学代表の大川隆法氏の襲撃をも予定していたとか。
事件から大分後になってからですが、元国家公務員の方に池田大作氏が襲撃された当時の様子を聞かされたのですが、その話によると…
犯人がVXガスを池田大作氏へ向けて噴霧した瞬間奇跡的に風向きが変わり、逆に犯人が重症を負ってしまった。
といった内容。
ネットで詳しく事情を調べてみると実際にはそんな事はなかったようですので、その方の作り話なのか、それとも信者の方が池田氏のカリスマ性を高めるために無意識のうち創作してしまったのか。
嘘でも本当でも、都市伝説としては実にしっくりくる内容だったので一応記載しておきます。
信じるか信じないかは貴方次第ですが。
以上VXガスについてでした。