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ドナルドトランプがフィデルカストロ前議長を批判!その理由とは?

先日キューバの前国家評議会議長フィデル・カストロ氏が

90歳という高齢で死去しました。

キューバでは革命の英雄に祭り上げられ、国民からの支持も
表向きにはあついとも言われている彼。

 

しかしながら世の常として、立ち位置によってはその評価も様々。

オバマ大統領は彼の死に対し無難な悔みの言葉を送ったのですが、
次期大統領のトランプ氏は痛烈に批判。

何も死者に鞭打たなくてもよいのでは?

なんて思いましたが、どうやらそれには色々と訳があったようで…

 

Contents

フィデル・カストロの死

2006年-超内出血により手術を受けますが、体調が回復せず

2008年-議長を辞職。

後は弟のラウル・カストロが引き継ぎます。

https://ja.wikipedia.org/より

革命で得た権力の座が世襲されるというところに
カリスマ性の維持の難しさが垣間見れるような気がします。

かと言って選挙をするわけにもいかないですしね。
秩序の維持という点ではやはり血筋が尤もものを言うのでしょうか。

その後は死亡説なども出ますが、

2016年9月にはキューバを訪問した安倍首相との会談で
元気な姿を見せていました。

2016年11月26日-死亡

死因は明らかにされていない、との事です。
英雄だけに、具体的な病名を発表せず、
神聖化するのでしょうかね。

遺体は火葬との事。

 

トランプのカストロ批判

カストロ前議長の死に対し、

オバマ大統領は以下のような声明を発表

「キューバの国と国民の針路を変えたカストロ氏の死去は、さまざまな思いで受け止められているはずだ。国民に及ぼしたとてつもない影響は歴史が評価するだろう」

「アメリカとキューバは60年近く対立してきたが、私の政権は両国が協力できる未来に向けて取り組んできた。キューバの人たちは、アメリカに友人がいることを知ってほしい」

nhkより

大した功績もないと言われているオバマ氏。
ノーベル平和賞受賞者の意地として最後にとったのが
キューバの関係改善と言われています。

自身の功績をも称えるような微妙なニュアンスでの
声明は実に興味深いです。

さらに

国民に及ぼしたとてつもない影響は歴史が評価するだろう

と、カストロ自身への評価は巧妙に回避しています。
飛ぶ鳥跡を濁さず、といったところでしょうか。

 

対してトランプ氏は

「60年近くにわたって自国民を迫害した残虐な独裁者が死去した。彼がもたらした悲劇は決して消えないが、トランプ政権はキューバの人たちが自由を得られるよう全力をあげる」

nhkより

カストロを痛烈に批判。

しかしキューバ国民に対しては援助の手を差し伸べると言及。

キューバからアメリカへの移民が一向に減らない現実に則した
発言なのかもしれないですが、アメリカとキューバの関係改善
に伴い、あわよくばキューバへカジノ進出を、なんて思惑が
あるような気が、個人的にはしてならないですが。

その他にも亡命キューバ人達が歓喜の声を上げているという
背景も考慮したのかでしょうか。

(キューバからの亡命者)

「カストロ前議長は我々の財産を奪った独裁者だ」

–幸せだ。独裁政権はもうこりごりだ。
–カストロ前議長はたくさんキューバ人を殺した。彼がいなくなってうれしいよ。

http://news.livedoor.com/article/detail/12337554/

しかしこれらの人の多くは革命前にキューバから亡命したという人なので、
つまりは自分の資産を奪われた人々の怨嗟の可能性も。


ツイッターでトランプ氏は


と言うに留めていますが、

17万以上のいいね

2万5千のリプライ

8万7千のリツートと影響力は大。

有名人の例に漏れず、
本人以外の人々の間での論争が盛り上がっていました。
どこでもいっしょですな。

 

トランプがカストロを批判した理由は?

彼がカストロ議長を批判した理由ですが、

偉大なるアメリカよもう一度!

という彼のスローガンに則した発言と考えれば
別段驚くべきほどのものでもないのですが、
実は以前にカストロ氏もトランプ氏を批判していたので、
その意趣返し的な意味もあったのではないでしょうか。

 キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長は10日までに、キューバ共産党機関紙にコラムを寄せ、米大統領選の共和党候補トランプ氏を「不適格」と批判した。

http://www.sanspo.com/geino/news/20161010/pol16101016570001-n1.html

国の代表が大々的に他国の選挙に口を出しているわけですから
これはただ事ではありませんね。

キューバは良くも悪くも独裁国家です。
つまりメディア統制されているのですが、
そのよう状況下でのキューバ国民の

「貧しくても幸せな生活」

という声には常々疑問を抱いていたのですが、そんな疑問を
上手く利用する形でフィデル・カストロを批判し、
そしてバランスをとるためにキューバ国民をヨイショしたような、
そんな印象を受けました。

医療面や人々の繋がりは充実していると言われる中で、
何故多くの人々がアメリカへ脱出するのか?

そのへんの矛盾をトランプ氏が痛烈にえぐり出そうとしているのかとも
思われますが、これは他の分野にも今後大きく影響してきそうです。
つまりは今後トランプ氏の言動により、我々は不都合な真実と
向き合わねばならなくなり、反トランプ運動の裏側には
それに対する恐怖心も多少は働いているような気がします。

以上トランプのカストロ批判についてでした。

 

しかし相変わらず元気なようで。

サウダージ鈴木

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サウダージ鈴木

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