リオオリンピックの女子レスリング、3人揃って金メダル獲得、しかもいずれも終了間際で逆転勝ちというとんでもない状況からの勝利。
私は48kg級の登板選手試合を生で見ていたのですが、逆転した瞬間は思わず叫んでしまいました。
解説では残り数十秒からが勝負とか言っていたのですが、まさかそのとおりになるとは。つまり、見る人が見ればあれはあれで既定路線でもあったようです。
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登板選手が勝った後、栄監督は日の丸を持ってきて登板選手に渡してウィニングランを促しましたが、彼女は監督に旗を持ってもらい、彼を肩に担いで二人でウィニングランをしていました。
よほど選手から信頼されているコーチなのだなぁと。
という事で、レスリングの国際大会を見るたびに毎度毎度気になっていたのに実は何も知らなかった栄和人監督さんについて調べてみたらかなり破天荒なエピソードが見つかったので、今回はそれを紹介したいと思います。
Contents
http://matome.naver.jp/より
名前 栄和人(さかえかずひと)
生年月日 1960年6月19日 56歳(2016年8月現在)
出身 鹿児島県奄美市
身長 166cm
体重 不明
学歴 日本大学体育学部体育学科
マネージメント エイベックススポーツ株式会社
血液型 不明
職業 至学館大学レスリング部監督、スポーツ学科教授、全日本女子レスリングヘッドコーチ
元62kg級男子レスリングフリースタイルの選手で、アジア選手権で2度金メダルを獲得していますが、オリンピックは、ソウル大会に1度出場して4回戦で敗退しています。
オリンピックで自身は結果は残せなかったものの、今や金メダル請負人といってもいいくらいの活躍ぶりを見せています。
さて、そんな栄さんですが、1993年に結婚しています。
相手は元女子レスリング選手で1992年の女子世界選手権で金メダルを取った坂本京子さん(1970年生まれ46歳)です。
出会いはいうまでもなく、レスリング。
つまり栄和人さんの教え子だったのです。
当時栄さん33歳、坂本さん23歳。
そして1994年に栄希和(さかえきわ)さんが誕生します。
その後いろいろあって二人は離婚。
2008年には同じく至学館大学出身の元レスリング選手、岩間伶那(いわまれな・1979年生まれ、37歳)さんと再婚しています。
いわば両者とは職場結婚で、ここまではどうという話でもないのですが…
至学館大創立110周年を記念するシンポジウム「日本女子レスリング、強化の軌跡」という講演の中で栄さんは
「私は2人、選手に手を出しました」と衝撃告白。「最初はここにいる坂本で、その後いろいろありまして(離婚し)、2番目は(00年世界銀の)岩間怜那です。このくらいでいいですか」と、真っ赤になって話した。http://www.nikkansports.com/より
と発言しています。
テレビ番組ならまだしも、至学館大学の創立記念の講演の中ですからね(笑)ともすれば問題発言になりかねないところを、ギャグでかわしていました。
栄さんに女子の指導をすすめた福田会長も
「まさか手をつけるとは思わなかった。」
と苦笑いするありさま。
まあ、こんな発言でひっくり返るほどヤワな業界でもないのを計算しての発言でしょうが、それにしても危ないですね。(笑)
つまり栄監督は指導熱心のあまりついつい本当に手がでちゃって、その責任をとる形で結婚したようです。
普通なら、いくら結婚して責任を取ったからといって、2度も同じパターンで結婚している事を考慮すれば、教わるほうも嫌悪感が湧いてくるんじゃないかとおもいきや、栄さん自身はその事実を隠すことなくいたといいますから、なんら後ろめたい事だとも思っていなかったのでしょう。そんな潔さが逆に嫌悪感を打ち消す要素になっていたのかもしれないですね。
手をだすことばかりに焦点があたってしまいましたが、実はとても指導熱心で繊細でかつ責任感が強いそうです。(伊調選手は「入学して3日目で泣いた」と発言しているのでよほど厳しい指導だったのでしょう。)
食事から選択の仕方までを指導し、24時間365日選手のことを考え、その指導哲学は
「選手と恋愛する」。
なんとなく自身の行動を弁解している発言にとれなくもないですが、論より証拠、実績がついてきていますからね。教わる側としては、半ば覚悟のうえなのか、あるいはそんな事は関係ないのでしょう。
明日の女子レスリングも楽しみですが、以上のような栄さんのエピーソドを頭の片隅に置いて観戦すればまた違う味わいも出てくるような、そんな感じがしてなりません。
因みに前妻との間に生まれた娘、栄希和さんも至学館大学でお父さんからレスリングの指導を受けています。
なんだかよくわからない関係ですが、今後の活躍に注目です。
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