先週の文春にて内田茂さんという方についての報道がありました。
吉田茂のパクリ?
とも一瞬思ったのですが、それは冗談として、現在彼の経歴についてはいろいろときな臭い噂がネット上を駆け巡っているようなのでちょいと調べてみたところ…
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陰謀のかほりが。
という訳でいろいろと面白い話が出てきそうなので、現段階で彼についての前知識があまりない私ではありますが、内田茂さんについて独断と偏見をもって調査してみたいと思います。
Contents
http://www.togikai-jimin.jimusho.jp/より
生年月日 1939年3月15日 77歳(2016年8月現在)
職業 東京都議会議員
学歴 東京都立九段高等学校中退
出身 東京都千代田区
身長 160cm前後?
血液型 不明
戦前生まれで終戦時には6歳。戦後の焼け野原を経験している内田さんですが、内田さんのブログを見る限りでは1956年に高校を中退してから1975年に千代田区議会議員に当選するまでの19年間に関しては記述がありません。これをもって謎の19年間と言われ、その間に何かあったのではないかとも言われています。
一体何が…
その前に簡単に彼の経歴を見ていきましょう。
内田さんのブログによると、28歳の時住んでいた家が火事で消失してしまい、一家離散する事になったそうです。
内田さんは4人兄弟の長男であり、元々家庭も豊かとはいえず、さらに2つ下には障害のある弟がいたそうです。そこへ家事ですからね、内田さんも途方にくれ、この先どうしていいかわからなかったそうです。
そんな時に助けてくれたのが元参議院議員(1950-1986年)・自民党所属の安井謙さんです。その安井謙さんに介護施設を紹介してもらい、内田さんはとても感激したそうです。
人から助けられたので今度は自分が困っている人にお返しをする番だとの思いが議員になったきっかけでした。
具体的には千代田区の福祉制度を充実させる、それが当初の彼の志だったようです。福祉という言葉に陰謀の香りがしないでもないですが、現時点では憶測なのでノーコメントという事にしておきます。
http://uchida-shigeru.com/より
向かって一番右が内田茂さん。右から4番目が安田謙さん。
ここでちょっと安井謙さんについて。
1911年3月22日-1986年3月10日(満74歳没)
岡山県出身
http://www.city.okayama.jp/より
京都帝国大学で学生運動をしていたという変わり者。付いたあだ名がマルクス坊や。今でこそ普通に政治活動をしていますが、当時は共産党が禁止、弾圧されていた時代ですからね。しかし1935年に南満州鉄道へ入社しているので、空気を読んで転向したのでしょうか?
兄は初代東京都知事の安井誠一郎さん
ウィキペディアより
戦後は彼の元で政策秘書をつとめることになります。
つまり内田さんは安田謙さんから参謀としての技術を学んでいたのかもしれませんね。表に出ないで裏で都政を操るという悪知恵(?)は彼からの影響が大きかったのかもしれません。ジョンFケネディを裏から操っていたロバートケネディのような存在を目指したいたとか?
想像は膨らむばかりですが、ひょっとして早い時点で自分自身には表へ出るほどのカリスマ性がないと悟ったのかもしれませんね。
1975年-1989年 千代田区議会議員
1989年-2009年,2013年- 東京都議会議員
2003年-2005年 第39代東京都議会議長
2009年に一度落選していますが、これはおそらく民主党が政権をとった時の煽りを食ったのでしょう。
つまり一4年を除いて1975年から2016年の現在に至るまでの38年間に渡り区制や都政を裏からみてきた相当な手練であるわけですね。
「都議会のドン」と呼ばれる理由もわかりますねこりゃ。
文春によると、東京の政治を動かしているのは実質的には自民党東京都連だそうで、知事はその人達のお飾りに過ぎないと言われているそうです。(都連所属の議員の言葉として)
大臣なんかも官僚の飾り物に過ぎないという事は過去にも散々言われてきているので、まあ、そんなものかなという事はある程度政治に興味がある人なら誰しもが知るところじゃないですかね。
日本は昔から合議制の元で政治が行われ、古くは大王、天皇や殿様等には決裁権しかなかった(へたすりゃそれすらもない)ので、今に始まった事でもないのでしょうが。つまり親分が世襲から選挙で選ばれるようになったという以外は日本の伝統芸能でもあるわけです。
その他にも猪瀬直樹さんがニコニコ生放送の中で、東浩紀さんや西村ひろゆきさん、津田大輔さん、夏野剛さんのいる中でその権力のなさを暴露していたので興味がある人はゲンロンカフェをチェックしてみてくださいね。いつまで無料かはわかりませんが、動画が公開されているはずです。
http://live.nicovideo.jp/watch/lv269419214
1時間20分過ぎに猪瀬さん登場
2014年の自民党東京支部連合会の収入は約十億円。そのお金が内田さんが動かせる金額と言われていますが、たかが10億円のお金を動かせるぐらいでドンとまで言われるでしょうか?
政治家としては金額が少なすぎる気がするのですが、他に何があるか?
人脈じゃないですかね。
つまり利権にからんだバックマージンと、想像は大いに膨らみますが、これについてはまたの機会に。仮にそうだとすれば何か出てくれば検察も人気商売ですのでやるでしょうが、あくまでもファンタジーですから。
出処不明の、現在分裂抗争中の某組織と関係があるのでは?という噂もありますが、実はこのへんの噂が謎の19年間というキーワードど絡んでネット上を駆け巡っているのだろうかとも思えますね。
あまり陰謀論に突っ走らずに現実に目を戻しましょう。
あの猪瀬直樹さんと内田さんの不仲は彼が都知事になる前から囁かれていたそうで、安倍首相が彼を推したにもかかわらず、内田さんの反対により自民党からの推薦出ず、
「五輪までやれると思うなよ」
とも言われていたぐらい、険悪な関係だったそうです。その予言(?)どおり、猪瀬さんは徳洲会の件で辞任に追い込まれ内田さんの事を猛烈に批判します。
そんな内田さんに一矢報いてやろうとの思いが、猪瀬さんを突き動かしたようで、前述のニコニコ生放送内でも、小池さんを政策面等で支援すると公言していました。小池さんも、アンタッチャブルであったはずの内田さんとの対決姿勢を全面に出します。具体的には議会の冒頭解散、都の利権くずしにかかると公約していますからね。
何故いままで盤石を誇っていた内田体制がここへ来て崩れようとしている(?)のか?
一つには彼の高齢と、都議会議員の反乱、そしてネットの普及等が考えられますね。それと分裂抗争の話が本当であれば、当然バックも分裂しと、妄想が走りますが、これはファンタジーですからね。ファンタジーはおいておくにせよ、文春が記事化できたという事は、どこかしらで権力構造が変化したと見て良いのではないでしょうか。
それを小池さんは敏感に察知してこれはいける、との思いが実質的に内田さんへ喧嘩を売った理由ではなかろうかと。ネットでの情報分析も大いに対内田戦略として功を奏したのでしょうかね。
…
マスコミ等では小池さんが旧体制にどこまで切り込めるのか?という見方が主流ですが、あの用意周到さに定評がある猪瀬直樹さんに粘着された内田さんがどこまで粘れるか?というのが私の見方です。
本日初都庁をした小池さん、内田さんを始めとした幹部たちの姿はなかったという…
mainichi.jpより
以上小池百合子、猪瀬直樹VS内田茂についてでした。
猪瀬さんのツイッターを追うと内田さんの話題ばかり。余程根に持っているのでしょうね。テレビとネットを縦横無尽に駆使して繰り広げられる内田批判に当の本人はどう立ち向かうのでしょうか。