脳科学。
かなり前からこの言葉は使用されていますが、実はこれ、専門分野や学術的な文献ではあまり使われていない言葉だそうです。
それがこれほど一般的に浸透した理由はマスメディアによるところが大きいのではないでしょうかね。より視聴者が興味をひきやすく、分かりやすいようにとの配慮で「脳」というキーワードを全面に押し出した結果、視聴者にも受けたと。
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この分野で有名なのは、川島隆太さんや茂木健一郎さんが上げられますね。
そんな中でかなり異彩を放っている(と個人的には思っています)脳科学者が中野信子(なかののぶこ)さん。
その思考や挙動や出で立ちからどうもただならぬ雰囲気が漂っていたので個人的にも興味を惹かれ、今回調べてみる事にしました。
そんな中野さんは脳科学という呼び方を「バカっぽい」と切り捨てています(笑)
やはり脳科学者というのは俗称なのでしょうかね。
Contents
名前 | 中野信子(なかののぶこ) |
---|---|
生年月日 | 1975年 40-41歳(2016年4月現在) |
出身 | 東京都 |
身長・体重 | 158cm |
学歴 | 東京大学工学部~同大学院医学系研究科医科学専攻修士課程修了 |
旦那 | 有り |
特技 | ピアノ(ジョージウィンストンのloving loveが弾ける) |
趣味 | カラオケ(聖飢魔II・X等) |
好きな食べ物 | 肉 |
以上がプロフィールのまとめになります。
以下細かく見ていきましょう。
母親は貴代子さん。テレビ番組で昔の写真を見たのですが黒髪ショートで鼻筋がすっと通っていて山口百恵似の超絶美人でした。信子さんも凛々しい感じがしますが、母親の影響のようですね。
妹は桂子さん。こちらもテレビ番組で小学時代の写真を確認したのですが、年齢は1~2歳下ぐらいでした。彼女もまたた整った顔立ちだったので信子さん以上に美人になっている気がします。
尚父親についての情報は見あたりませんでした。
小学生時代から成績が優秀だったそうです。
またそれは同時に彼女にとって不幸でもありました。
ある日ふと、クラスメイトに言った言葉が彼女に大きく影を落とすことになります。
「どうして授業で習ったのに勉強するの?」
「どうして100点取れないの?」
彼女にとってテストで100点をとる事は当たり前であり、そしておそらく勉強も1度すれば頭に入り、繰り返し同じところを勉強する意味が理解できなかったのかもしれません。
そんな彼女に対して周りは徐々に彼女と距離をとるようになり、彼女は次第に孤立していきました。
おそらく中野さんも何気なく、ただ単純な疑問として「どうして100点とがれないのか?」という言葉を発したのでしょうが、100点を取れない生徒にしてみれば「お前何いってんの?」となるのは目に見えていますね。
つまり彼女にとってその頃まだ頭が良い悪いという概念が形成されていなかったのでしょう。なので自分が頭がよいという事も理解できず悪いという事も理解できない。しかし同級生は自分から離れていってしまう。
何故だろう?
と悩み、挙句の果てには人気がある同級生がとても妬ましく感じられたそうです。
そんな鬱屈とした感情に支配されていた中野さんは苦しみます。そしてなんとか周りに合わせもっと楽に生きたいと思ったのが脳について勉強を始めるきっかけになりました。
天才故の苦悩ですね。天才として知られる認知科学者の苫米地英人さんも「馬鹿」という事がはじめは理解できなかった、と言っていますのでやはり突き抜けた人にとってみれば凡人が認識しているのとはまた別の世界観で生きているのかもしれません。
彼女の場合はその行動の原動力、つまり脳を研究する理由は周りから孤立する事に対する恐れの理由の解明というところにあったように思われますが、その根本的な原因は親子関係にありそうな感じもします…
そんな彼女は東京大学へ進学。
そこで脳を勉強する事によってより楽になり、さらに快楽を研究する事により前向きになれたそうです。
つまり自分が他人と違った行動する事を脳の働きから説明がついたので楽になれたと。感覚的に障害を乗り越える事が苦手なタイプだったのかもしれないですね。
彼女が36歳の時2歳年上の圭さんと結婚します。
出会いは知人との集まりで、その中に旦那の圭さんがいたという事でした。
彼は武蔵野芸術大学の講師で彼女より2歳年上。
身長180㎝のイケメンです。
そんな圭さんに信子さんは一目惚れ。
そして圭さんも周りとくらべて反応が遅い、そのなんともいえぬ雰囲気に惹かれたとか。
信子さんの反応が遅いのはおそらく、小学校の時のトラウマが関係あるのかもしれないですね。何気なく発した言葉が他人との距離を開ける事になったという記憶をまだ引きずっていて、逡巡するのが習慣になってしまったと。その反応が功を奏したわけですから人生どこでこう転ぶかわかりません。
その翌日からデートを始めたという事ですからよほど波長が合ったのでしょう。さらに研究員としてパリ行きが決まっていたのにそれをキャンセルして彼と同棲を始めます。これは出会いから1ヶ月ほどたった時の出来事。
そして1年半の交際後にめでたくゴールイン。
お子さんはいらっしゃらないそうです。
仕事を捨てて彼との同棲を選ぶあたりは傍から見ると、とても非合理的に見えるのですが、人間臭くてとても好感がモテるエピソードだと思いました。
これも彼女がいう「脳のバグ」なのかもしれませんね。
理詰めで行動する彼女も最近は神社などへお詣りをするようになったとか。それはおそらく結婚が関係しているとは個人的な感覚ですが、その理由がまた面白い。
「人間の非合理性に対して敬意を表する」
というもの。
はて?
なんの事でしょうね。
こればかりでは理解しかねるのですが、さらに彼女は続けます。
お願いというものは本来自分でなんとかするものだと。つまりお願いをする前に何故行動しない?というのが彼女の理屈のようです。
裏を返せばなんとか出来ないからお祈りをするわけであり、そこにはある種の諦めがあるのでしょうが、それはについては彼女は言及していないのでこれは私の推測です。
しかしそこは一歩譲って、そんななんとか出来ない事に対して懸命に願うというその非合理的な行為が面白いと。そしてそのように面白いと思わせてくれる事に対する感謝の気持ちとして神社で手を合わせているという事です。
なかなか面白い理屈ですね。
私もある程度奇人についてはいろいろと知っているつもりですが、なかなかこのような発想にはお目にかかれません。
ちょっとイデオサバン気質があるのかもしれませんね。
昔哲学者で池田晶子(いけだあきこ・故人)さんという方がいらっしゃいましたが、同じ様な匂いがしました。
幸福に死ぬための哲学 池田晶子の言葉 |
祈りついでに創価学会説について。
これは著書の中で
創価学会員などの日蓮宗関係が唱える「南無妙法蓮華経」という言葉が脳がよい
という表記から出たもののようです。これはどうとでもとれる表現ですね。単に日蓮宗関係としておけばこのような噂が流布しなかったのでしょうが、そこははずみで書いたような気がします。
もしくはこの事を証明するために実際に創価学会員の脳を測定した可能性もありますが、私は実際に著書を読んでいるわけでもないのでこれ以上の言及は控えたいと思います。
信じて祈れば例えば「商売繁盛」でも同様に脳によいような気がしますが、お経の根拠はどうなのでしょうかね。
やはりその裏には信じるに足る理論的な裏付け(ある種の思い込み)が必要であり、南無妙法蓮華経にはそれがしっかりとあるという事なのかもしれません。
そんな信子さん、実は金髪で黒髪のカツラをかぶっていた事を情熱大陸の中でカミングアウトしていました。
これは横浜FMの収録中(正確に言えば休息中)に小山薫堂さんの前での出来事だったのですが、それを見た彼はとてもびっくりして「へー」を連発。
彼女が金髪でカツラを被っている理由は
「人間について興味を持つ人はどこか(その人が)おかしいと思っているから興味を持つ。自分がおかしいという事がモチベーションになっている。」
という事です。
裏を返せば自分に興味を持って欲しいので奇妙な出で立ちをするのでしょうが、中野さんはカツラで普段はそれを隠しています。
もちろん仕事をするうえで相手に対するマナーや社会的な常識を考慮した上での行為という事もあるでしょうが、本音としては自分の個性を抑圧しているんだよという自分に対する釈明であるように感じました。
趣味はカラオケで、たまに旦那とカラオケの日を決めて一緒に歌いにいくそうです。その時旦那はギター持参。つまり旦那と趣味が合うというのも結婚をした理由だったのかもしれませんね。
好きなジャンルは80年代のヘビーメタル。
具体的なバンド名は出ていませんでいたが、情熱大陸の中では聖飢魔IIの蝋人形の館とXのRusty Nailを歌っていたので邦楽のほうが好きだったのでしょうか?
それとも単に聖飢魔IIが好きなので具体的なバンド名を出さずに80年代メタルと情熱大陸で説明していただけなのかもしれません。
以上中野信子さんについてでしたが傘は絶対に持ち歩かない等意味不明な奇癖もありますが、それは人間誰しも多少なりとも抱えているので、問題はいかに世の中と整合性を保ちつつ個性をそれなりに抑えこまないようにするか、そこでみんなが苦労しているのでそれを解決する一助になればとの思いが実は彼女を突き動かしているのかもしれませんね。